自動車ニュース
橋本武司専務理事に聞く―兵整振の今年度の取り組み (2/2)
 橋本専務=一番良いのはJMCに入会してもらえたら良いのだが。組織や方向性、それに将来に生かせるものはJMCにある。少し敷居が高いと言うらしいが。親睦でなく組織の勉強をしてほしい。そして新しい事業拡充などにも取り組んでみる。淡路の青年部会のレンタカー事業などは他にない先行的なもので先取りの精神で挑戦している。技術的なものや収益につながる取り組みを兵整振と意思疎通をして進めてもらうとありがたい。
 それから変革する時代に合った新技術の問題もある。
点検の技術やハイブリッド車の故障の状況の分からないものもある。要は点検、整備技術向上の基本に立ち戻った教育研修の支援です。実技教材の充実、ハイブリッド車のカットモデルを活用した研修会、汎用スキャンツールの普及など技術相談体制の強化で、出来れば整備技術センター(仮称)の設置も検討しているところ。しかし高価な機器と車両、それに人が必要。委員会でこれも検討して頂く。
―車の点検では、津川大臣政務官も各官公庁、地方自治体の公用車についても確実に実施されるよう働きかけた。率先垂範しているが。
 橋本専務=ありがたいことです。それに応えるためにも技術の中で収益につなげるものにする点検、問診料を頂いており、地域に密着した点検促進キャンペーンの展開、ユーザー向けツールの活用を図っていく。
 一方、自動車使用者対策としての後整備未実施車の不具合事例データの収集も行っており、われわれの整備との差異を理解していただくためにも好材料と思う。ユーザー車検対策の他、点検整備意識の高揚に役立てたいと思う。
 また今年8月に第13回兵庫県自動車整備技術コンクールを開催、第18回全国大会に参加する。先頃神戸・姫路で事前説明会を開いた。出場者の熱意に応えたもので盛大に開催して技術向上に努めたい。
―最後に少し商工組合についてお伺いしたい。
 橋本専務=多くの支部長が替られており、支部長研修会を早急に開きたい。情報交換もあります。商工組合の中味は利益の還元につきる。公平に全体的に等しく。要は高品質の物品を適正な価格で組合員に提供することと思うが、どうもその価格が基準になってそれ以下で取引される。そこが困った所です。しかしプライスリーダーもある程度はいたしかたないのかも。特に本年度は、組合員の経費負担となっている代車負担改善策として「日立新レンタカーシステム」の普及と、自社でレンタカー事業を希望する事業者の事業申請手続きと代車のレンタカー化に取り組みたいと考えている。
 なお、余分な話ですが会館では昼休み時間は全館消灯して節電に努めてもいます。
 最後になりましたが貴社には今後も業界向け情報、とりわけ県下のローカルな各業界関連情報や、自動車整備技術情報、トラブル事例などの情報発信をお願いしたいと思っております。
―本日はどうもありがとうございました。