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府内ものづくり企業の「技」を活かしたEV−大阪府
「大阪産EV開発プロジェクト」の助成対象を決定

大阪府は地域活性化をめざし、地域の資源を生かした新しい事業に取り組む中小企業等を官民共同で支援しており7月20日、平成23年度「おおさか地域創造ファンド 重点プロジェクト事業(大阪産EV開発プロジェクト)」の助成対象事業の開始を決定した。

平成22年度から始まったこのプロジェクトは府内ものづくり企業等が行うEV及びEV関連部品の技術開発等を支援するもので、今年度の提案数は13件あり、審査の結果9件の助成を決定した。
詳細は次の通り。

(1)EV及びコンバートEV(5件)
 ○電気の街の三輪電気自動車量産タイプの試作(株式会社淀川製作所)
 ○シンクロシステムを搭載した小型三輪EV量産タイプの試作(ケイズ技術研究所)
 ○農村地帯での三輪電気自動車量産タイプの試作(株式会社エヌシーオート)
 ○汎用超小型2人乗りEVプラットフォームの開発(株式会社TGMY)
 ○走行距離の延長と保存可能なコンバートEVの試作(特殊車輌整備工業株式会社)

(2)EV関連部品(2件)
 ○高性能EVモータインバータの開発(スマック株式会社)
 ○コンバートEV用高機能制御回路と電池モジュールの開発(マイクロ・ビークル・ラボ株式会社)

(3)EV周辺機器(2件)
 ○電池寿命予測計測機能を組み込んだ商品化試作開発(株式会社計測器センター)
 ○省エネ対応型急速充電器の開発(デンゲン株式会社)

今後は本助成事業を活用しながら、大阪府立大学EV開発研究センターを中核拠点として、様々な関係者と連携しながら、府内ものづくり企業等による大阪産EVや関連技術の開発を進めていく予定である。

※おおさか地域創造ファンドとは
活力とにぎわいあふれる地域づくりをめざして官民連携で設置したファンドで、新事業の創出による産業振興など、地域活性化の取組みを支援している。