自動車ニュース
7月以降大きくイメージダウン―トラック業界体質改善が課題 (2/2)
東北自動車道の悪用 大畠大臣8月末打切りを示唆
国土交通省道路局高速道路課は7月22日に全日本トラック協会に対し、復旧・復興の物資等輸送のため、東北地方(水戸エリアの常磐道を含む)のトラック、バス(中型車以上)を対象に6月20日より当面8月末まで無料開放している高速道路を東北自動車道白河IC、常磐自動車道水戸IC等において、一部のトラック等が被災地域の復旧・復興とは異なる目的でのUターン走行が確認され、通学路等の生活道路への進入など、周辺地域における交通安全上の影響も懸念されているとし、Uターン走行を行わないように周知徹底を依頼した。これを受け全ト協は同日に各ト協会長に周知徹底を呼びかけた。
 また、大畠章宏国土交通相は29日の閣議後の記者会見で、トラック業界に適正な無料通行を徹底するようけん制するねらいで、東北地方などの高速道路無料化について「悪用しているなら、制度を終えることを検討する」と語り、悪用が目立つトラックの無料化を8月末で打ち切る可能性を示唆した。

道交法違反下命容疑で8社を強制捜査
 兵庫県警察本部は、運送事業者が長距離を短時間で走行するよう指示したり、コスト削減のため高速道路料金を負担せず、一般道を走らせるなど、ドライバーに無理な運転を強制させる運転が横行しているとして、山陽自動車道や阪神高速等でスピードリミッターが取付け義務のない総重量8トン未満の中型トラックが法定速度を30〜40キロ超えていたとして、7月に入り神戸市長田区、東大阪市、枚方市、米子市、尼崎市、滋賀、名古屋市内の8つの運送事業者を、道路交通法違反下命容疑で強制捜査を行った。
 道路運送法違反にも当たるため、兵庫県警の取締りが済み次第、運輸局の特別監査が入る見込みだ。

飲酒運転事故全国ワースト1兵庫県
 兵庫県内の交通事故死亡者数が去年より7日早いペースの7月20日に百人を超え、うち飲酒運転による事故が去年より3人増え10人と全国ワースト1、スピード違反で死亡した人の数は7人増え16人となり、シートベルトを着けずに死亡した人数は7人増え16人となった。