自動車ニュース
JAF「ESC体験試乗会」を本年も開催
JAF(一般法人日本自動車連盟、田中節夫会長)は、日本国内における自動車安全技術「ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール:横滑り防止装置)」の全車標準装備化が国土交通省から発表されたことを受け、今後急増が見込まれるESC搭載車のユーザーに対し、正しい装置の理解を啓発するための体験型講習会(「ESC体験試乗会」及び「セーフティトレーニング」)を今年度も実施していきます。

「ESC体験試乗会」は、FIA基金※が世界の自動車クラブと展開している「Choose ESC!(ESCを選ぼう)」キャンペーンの一環として、JAFが日本国内において2009年より展開しており、ESCの製造メーカーであるボッシュ株式会社(東京都渋谷区、取締役社長:織田 秀明)、コンティネンタル・オートモーティブ株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役社長兼CEO:クリストフ・ハゲドーン)、株式会社アドヴィックス(愛知県刈谷市、取締役社長:川田 武司)の協力を得て実施します。

JAFは、交通事故(ESCは特に車両単独事故)の防止を目的とした自動車ユーザーへの認知と正しい理解のため、今後とも啓発を展開してまいります。

■ESC技術について
ESCは、車両の横滑りを効果的に低減させ、衝突回避に貢献する自動車安全技術です。複数のセンサーを介して、コントロールの喪失を検知します。ESCは、1秒間に25回、ドライバーのステアリング操作と実際の走行状況を比較し、両者に違いがある場合で、かつ車両が横滑りし始めた場合に、特定の車輪にブレーキをかけます。ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)と協調動作し、オーバーステア(リアがスライドアウトするケース)やアンダーステア(フロントのグリップが失われるケース)の修正を図ります。ESCはこのようにして車両のコントロールを回復させ、車両の進行方向を修正・維持します(ESCは、各自動車メーカーによって呼称が異なります)。