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神戸運輸監理部長に就任の和田昌雄氏―神戸運輸監理部
8月1日付けで神戸運輸監理部長に着任した和田昌雄(わだ・まさお)氏の就任会見が9日行われた。

 和田部長は東京大大学院航空学修士修了後、昭和53年旧運輸省入省、近畿海運局船舶検査官に採用され、主に船舶検査、舶用工業関係に従事した。平成19年に横浜市の独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に出向、「ここでの仕事は環境にやさしい電動のスーパーエコシップの建造にたずさわった。今も20艘近く走っておりありがたい」と想い出に残った仕事をふり返って「海の色んな部門の行政にたずさわった」と述べた。平成21年に北海道運輸局次長、同22年中国運輸局次長を歴任した。

 和田部長は所信で「神戸は海運業、造船業、舶用工業が盛んである。この三つの事業者と意思疎通を図り、仕事がやり易くなることが使命であり、活動が活発になって地域が、神戸が元気になることだと思う」と。

 次に去る7月に中国運輸局と四国運輸局、神戸運輸監理部で開いた3局連携会議について「来年からNHKで大河ドラマ「平清盛」が始まるが、この放映に合せて新しい観光商品の開発を話し合った。舞台は瀬戸内海であり瀬戸内の魅力を楽しんでもらいたい。“日本のエーゲ海”といわれ、その多島美はすばらしく、過去にシーボルト、シルクロードの名付け親=リヒトホーフェン、時刻表で有名なトーマス・クックの3人の外国人が3者共『この世のモノとは思えない』と瀬戸内海の美しさを讃えている。瀬戸内海のクルーズは起点として、神戸は絶好の位置にあり、ひと味違った商品の開発支援を考えている」とドラマにあやかった観光振興を熱っぽく語った。

 「次にこれは基本の業務である輸送の安心、安全の確認事項である。船舶、自動車の検査、登録の仕事をしている。公証業務などベースの業務はきっちりやりたい。以上申し上げた3つを通じて究極の目標は『運輸監理部が神戸にあって良かった』と思われることかと思う」と述べた。趣味は温泉巡りで「当地は有馬などいろんな温泉があり楽しみにしている」。埼玉県出身。58歳。