自動車ニュース
【神鉄廃線問題】三木市で署名活動が開始
 神戸電鉄粟生線の廃線問題を抱える三木市で、本格的な署名活動が開始した。10地区194自治会からなる三木市区長協議会連合会が中心となり、神鉄、兵庫県、三木市に存続を求める。多くの署名が集まることにより、存続機運が高まり、行政が支援しやすい環境になると期待される。10月14日には、署名を添え要望書を提出する予定だ。 

 沿線沿いの自治体で存続問題に対する姿勢に温度差があることが、前回の粟生線活性化協議会で指摘された。それは電車に乗ることが生活パターンにあるかどうかに原因があるようだ。三木市では、粟生線沿線沿いの団地に移り住み、自動車を保有していない住民などが多い。一方で小野市では、長年同じ土地に住みついた住民が多く、公共交通機関が発達していないため自動車にすぐのる習慣があり、小野市によると「電車に乗ったこともない」との声も多く寄せられるという。

神戸市西区の自動車保有台数は、人口約25万人に対し約7万8千台。一方、小野市は人口約5万人に対し約4万3千台となっている。
 
【関連記事】「即廃止にはならない」と薮本会長―粟生線存続戦略会議