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適正運賃収受を求め決起大会―近畿トラック協会 (2/2)
 「荷主ニーズが多様化、高度化する中、安全、環境、コンプライアンス(法令順守)といった面でコストがかかり、第一線で活躍してくれている労働者の生活が一向に良くならない。しっかりとした労働環境を提供するためには、収受すべき運賃をいただくことが大切」と呼び掛けた。

 また、業界を取り巻く課題として、運賃下落の原因となる元請け、下請け、孫請けといった多重構造のほか、標準運賃の設定や悪徳事業者排除の必要性なども訴えた。

 来賓として近畿選出の国会議員によるあいさつの後、大阪府トラック協会(坂本克己会長)支部長会の池辺祐一代表幹事が決議文を朗読。「燃料サーチャージの導入などによる適正な価格転嫁の断固実現」「コストに見合った適正運賃の絶対確保」「燃料の適正な価格による安定的な供給の確保」「震災の早期復興と被災地トラック事業の再建支援」の4つのスローガンを決議した。

 引き続き、参加者は「燃料高騰に見合った運賃を実現するぞ」「国民生活のためのトラック輸送を守り抜くぞ」などをシュプレヒコールを上げながら、大阪府庁本庁舎前までをデモ行進した。