自動車ニュース
暴対研修 兵庫県自動車部品商組合 (2/2)
 上島理事長は「暴対の原則として『トップは応対するな』と事前打ち合わせで厳しく言われた。今後、従業員を含めて、暴力団追放兵庫県民センターによる不当要求防止責任者講習会を受講し同センター講習修了書を各事業所に提示していきたい」と述べ、暴力団排除の各種ポスターの配布した。兵庫県下の自動車業界で「暴対」や「暴追」はこれまで、自販連関係で継続実施されているが、整備関係ではほとんどなかった。

 県警刑事部組織犯罪対策局暴力団対策課の四間久雄警部補が講師を務め「少しでもより有効な動機づけになるようロールプレイングで開講したい。クレーム対応は個々の能力を上げていくのがいちばん良い」として、大阪府警制作のDVDを用い、暴力団に対する企業の対応の場面前に停止し、四間警部補が扮する暴力団に、指名された組合員が対応。迫力ある警部補の声で「目の前で怒鳴られると一瞬、真白になりがち」だが、ベテランほど落ち着いた対応を見せた。

 四間警部補は「氏名、団体名、連絡先などの質問を心掛け、車や人相など相手を特定できるよう録音やメモにより記録を残してほしい。指定暴力団員らのデータが充実しており、特定に結びつく」「言葉のすり替えを重ねてくる。こちらに何らかのミスがあっても、メモ程度であったとしても、謝罪文などは絶対に書かないこと」「機関誌などの送りつけは、内容証明郵便で送り返すこと」など助言した。

 また質問に答えて「舎弟企業かどうかは公開できないが、そうと分かっても、恒常的な契約をいきなり取引中止すると損害賠償を要求される。そのためにも売買契約書に、暴力団排除条項を導入しておいた方が良い」。