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バス総合安全プランを研修 兵バス協研修会
 兵庫県バス協会(上杉雅彦会長)は9月22日、神戸市中央区の兵庫県農業共済会館で「バス総合プラン2009研修会」を開催、乗合・貸切事業者約70名が受講した。

 主催者挨拶で上杉会長は「昨年より飲酒運転防止から『総合安全プラン2009研修会』に衣替えした。背景は、事業用自動車の事故がマイカーより多く、減少も少ない結果にある。平成22年度中のバスが第1当事者となった全国の事故件数は2881件、死者23人です。前年と比べ254件の減少ですが死者はプラス5人の22%増です。また従来は飲酒一本だったが薬物所持事件がクローズアップされている。飲酒、無免許、無車検のワースト3の撲滅に精一杯努力されていると思うが、公共交通事業者としさらなる努力をお願いしたい。今年1月〜8月まで全国で飲酒、薬物所持のバス運転者の記事が3件ずつ6件あった。都市部で薬物の魔の手がしのびよって進行している。管理者の情報収集が大事で、同僚や知人、周りは知っている。ひとたび事故が発生すると社会的信用は一瞬にしてふっ飛びます。啓蒙、啓発活動をお願いしたい。

 次に貸切バスの安全評価認定制度が出来て過日全国から第1次として236社申請して21社が認定された。本県から播州交通が先陣を切った。県下で102社会員中12社が申請したが1割程度。取得しても仕事がこないのが理由らしい。しかしこの制度は私も委員として参加しているが『バスのあり方検討会』でも論議されており、貸切りの規制緩和、ツアーバス問題として認定制度には国を上げたあと押しと、認定取得事業者には利用促進のPRをすると言い切っております。当協会としても、過日全旅協・日旅協の兵庫支部と話し合い、大いに評価すると言ってくれました。どうか無駄でない認定取得をされたい。最後に本日の研修内容を皆さんの知識に止めず、帰って広く職場に伝え浸透させて下さい」と挨拶。

 研修は「交通事故防止対策について」と題して三木康之・兵庫県警交通部交通企画課警部補が、「輸送の安全確保について」と題して、本田邦彦・近運局自動車監査指導部首席自動車監査官がそれぞれ講演した。