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伊藤忠商事、EVトラックにバッテリーを提供
【EV】 伊藤忠商事は17日、東京アールアンドデーと財団法人エネルギー総合工学研究所が共同で取組む配送用トラックのEV化開発事業に、リチウムイオン電池と太陽光発電システムを供給すると発表した。EV化するベース車両のトラックはいすゞのエルフ 2WDだ。モーターの最高出力は100KWでバッテリーはエナデル社製のリチウムイオン電池48KWhを使用する。
 この事業は環境省の「平成23年度地球温暖化対策技術開発等事業」として配送用トラックのEV化技術の開発や早期普及を目的として取組むもの。EVトラックを利用した移動販売形態による小売事業サービスの可能性と非常用電源用途といった電動車輌としての特徴の活用についても合わせて検討を行っていく。
 北関東中心にスーパーマーケット約140店舗を展開する(株)カスミの協力を得て、つくば環境スタイル「実験低炭素タウン」を掲げて低炭素社会の実証が進められている茨城県つくば市を中心に、移動販売車として活用し、2012年初頭より約1年間の実証事業を行う。
さらに、伊藤忠商事は来春よりエネルギーマネージメント事業の取組みの一環として、国内初の先端技術を活用した街路照明のスマート化実証事業にも着手する。
 また、カスミによると平成24年初頭月の開始を予定している。
 東京アールアンドデーでは、この事業を通し小型トラックを自動車整備工場等で改造可能な低コストのEV化改造キットを開発し、早期普及が可能なビジネスモデルを構築をめざしている。

【移動販売車の仕様(計画)】
ベース車両(計画値):いすゞ・エルフ ワイドロング 2WD
寸法(全長x全幅x全高):6,165mmx2,180mmx3,030mm
乗車定員:3人
空車重量(計画値):4,965kg
モータ最高出力:100kW(ディーゼルエンジン110kW、375N・m)
変速機:M/T
駆動用電池形式・容量:リチウムイオン電池・EnerDel社製48kWh
一充電走行距離(計画値):100km
荷室(店舗側)消費電力:2.5kW
太陽光発電出力:0.4kW