自動車ニュース
事業用自動車の運転者の健康状態の確認の再徹底を―国交省
 国土交通省は10月14日、愛知県瀬戸市において、乗客39名を乗せた貸切バスが崖から転落し、運転者が死亡、乗客2名が重傷、乗客37名が軽傷を負う重大事故を受け、日本バス協会、高速ツアーバス連絡協議会、全国乗用自動車連合会、全国個人タクシー協会、全日本トラック協会、全国霊柩自動車協会に事業用自動車の運転者の健康状態の確認の再徹底を要請した。

 同事故の要因は、貸切バスの運転者が、事故の直前にくも膜下出血を発症したため。点呼時の乗務員の健康状態を確認義務は、旅客自動車運送事業運輸規則及び貨物自動車運送事業輸送安全規則に定められており、これに反する。

 再確認の項目として、「事業用自動車の運転者の健康管理に係るマニュアル」等を活用し、健康状態の確認の徹底し、運転者を交替させるときには適切な運行管理を行うこと。労働安全衛生法に基づく健康診断の受診させ、適切な指導を行うことなどを挙げている。