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上半期の営業利益、当初計画を大きく上回る―兵庫スバル
 兵庫スバル自動車(杉本芳明代表取締役)の平成23年度上半期の営業利益は当初計画8千2百万円を大幅に上回る1億4千万円となった。
 
 上期は東日本大震災の影響を大きく受けて、新車の供給見通しがたたず、中古車も在庫不足に陥る等の厳しい事業環境下ではあったが、新車部門による受注を極力止めない営業活動、整備部門による車検・点検の入庫促進、台あたり単価や生産性の向上、更には拠点全体での総合営業の推進やユーザーフォローの徹底によるCS向上等の諸課題に積極的に取り組み大きな成果に繋げた。

 粗利の構成比率は新車が34.5%、中古車が17.8%、部品が5.1%、整備が42.5%となっており、部品・整備部門が全体の約半数を占め収益を支えた。

 下半期では、兵庫県下17拠点中10拠点の店長の配置転換を行い、人と組織の活性化を通じて店頭対応力の向上を狙う。軽自動車が来春に全車種ダイハツ製OEM車に切り替わり、コンパクトカーはトヨタ製OEM車の商品力強化に関する検討を進めるなど、スバルの商品構成が大きな転換期を迎えるため。

 軽自動車の販売はユーザーの裾野を拡げて顧客基盤を強化するために欠かせないものの、車両自体での差別化には限界も予想されることから、商品以外での差別化の取組みが従来以上に重要となる。そのため同社では、スバルチーム全体の取組みである「スバル宣言」の実行やチーム対応力の強化にも力を入れていく。

 スバル宣言とは、スバルが顧客に提供する中心的な価値を「安心と愉しさ」と規定し、スバルチーム全体のあるべき姿や行動指針を宣言したもの。販売店の店舗においても、「安心と愉しさ」で選ばれる店づくりを目指し、各々のスバル宣言を掲げて具体的な活動を進めていく。