自動車ニュース
ドライブレコーダーの普及促進を強化―総合安全プラン2009 (2/2)
 また、運行記録計の義務付けの拡大についても、具体的な検討を開始し、デジタル式運行記録計の義務付けについても検討をする。

さらに事業用自動車の重大事故情報の都道府県別に提供を依頼し、事故率の高い都道府県にドライブレコーダーを装着すべきかなど対策を考えるとともに、重大事故を起こした事業者の都道府県別の情報をメールマガジン等で提供することについて検討する。

 運輸業界全体の高齢化が進んでおり、高齢者は事故が起こしやすい傾向にあり、対応策を検討するもよう。

 自動車の整備・点検については、2020年度には車齢が15年を超える車が40%を占めると考えられている。車齢が伸びると法定点検だけでは足りなくなるため、業界として推奨する点検項目を定める等により整備・点検の取組強化を行う。

「道路反射鏡の簡易な点検・再調整の手引き」については、国から地方公共団体へ送付し、地方公共団体には道路反射鏡の点検。国土交通省でも直轄国道のうち、市街地に係る道路反射鏡の点検を実施したが、1,116か所中、8%程度の箇所で再調整が必要という結果が出て、再調整した結果、よく見えるようになった。

(バス)
旅行業界とパートナーシップガイドラインを締結
安全性評価制度を開始


パンフレットの作成や毎年開催する安全輸送決議などの取り組みを実施。貸切バスについては、発注者である旅行業界とパートナーシップガイドラインを締結すると共に、貸切バス事業者の安全性評価制度について今年より運用を開始した。

(法人タクシー)
ドラレコ全車搭載を目指す


安全マネジメントに力を入れている。現在、小規模事業者(10台未満)向けの安全マネジメントの手引きを作成中。ドライブレコーダーは4割の会員が搭載。交通事故削減に努力した都道府県協会を表彰する制度を実施。また減車を積極的に行い、事故数の削減に取り組んでいる。ドライブレコーダーの導入に関しては各地方の共済で補助制度を実施。ゆくゆくは全車装着を目指す。

(個人タクシー)
安全運行指導員310人設置目指す


運行管理者がいないため、「安全運行指導員」を共同組合ごとに設置。現在全国で310人が指導員として運行管理を行い、運行の安全性向上を図っている。また、安全運行指導員のレベルの向上・啓蒙も図っている。

(トラック)
ドラレコ5割普及を目指す
インターロック助成を検討


ある都道府県協会によるとドライブレコーダーを約5割に装着したところ、死亡事故が激減し、今年はまだ1件に留まっている。今後、ドライブレコーダーの装着を全国展開し、なるべく早い時期に当面5 割普及を目標にこの装置の普及に積極的に取り組んで参りたい。 
呼気吹きこみ式インターロック装置については助成対象として含めることを検討中。

(運行管理者等の講習)
安全マネジメント支援、事故分析・再発防止対策、アルコール教育等に関する各種テキストやマニュアルを作成して実施。教育のみならず国交省や各協会と協力し、より効果的な取り組みを推し進める。