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人が輝く経営を共に学ぶ  兵庫ダイハツ販売 (2/2)
 交流会では三笠哲哉部長が「今後も少しでもお役に立つよう努力し、良い関係を末永く続けたい」と述べ、新型車内見会、レディース研修会、二世の会など案内し「多数のご参加を」と乾杯発声。寺尾毅常務が「講演はDVDを見て皆さんと共に聴きたいと開講した。一つでも実行するか、しないかで大きな違いになる」と締めくくった。

 講師の久保華図八(有)バグジー社長は、北九州を中心に美容室を経営しており「米国で修業し、ライオネルリッチなどがお客さんだった。日本に帰って成果主義を取り入れ大成功したが、8年前に信頼する幹部らが辞め、倒産寸前までいき、問題は従業員ではなく経営者にあることを悟った。それから従業員満足度向上に力を入れた」ことから「悪い状態の中で、この不況の中でどうするのかの参考にしてほしい」と話し始めた。

 「ES(従業員満足)があるから、CS(お客様満足)になる。『お客様満足を貫こう』とよく言われるが、絶対に出来ない。なぜなら従業員が満足していないからだ。あるトヨタ販売店は新車1ヵ月でワイパー壊れたという苦情に飛んでいき、見ると壊れていなかったが、1ヵ月後の初雨の日にチェックに行き、お客様は感動された。この人たちはお金で動いているのではなく、本気で動いている。明るく、目標も高い。暗い人は目標が低い。目標のすぐ下にしか現実はない。1億円を1億1千万円にというのは昨年実績にしがみついているだけ。2億円にと高い目標を立てる人は、それに向かってよく努力をする」「100年に1度の不況と言うが、この100年の間に戦争があったので、戦時中より悪いわけなく、騙されてはいけない」「経営で大事なのは、前向きである、情熱がある、自信がある」

「辞めたいと考えた人は99%もいるが、辞めなかった理由を聞くと、82%は『相談相手がいたから』。相談できる人がいないと、従業員は定着しない。従業員が定着する会社は常連主義だ。現在は、集客型から定着型ヘ移行しなければいけない」

「社長がいくら勉強して、目標を掲げても、成果は上がらない。従業員が本気ではないからだ。本気になると簡単に売上は上がる。本気にさせるには、1.コミュニケーションを深める、2.もっと聞く・聞いてあげる、3.権限を付与する、4.環境を整える、5.勉強できるようにする‐と5つの柱がある。この5つを実行しなくても出来る裏技がある。それは『尊敬されること』。人柄が会社をつくる。人柄は心の問題なので、今日からでも変えられる」

 また「うちの次期社長から妻と食事した領収書を突き付けられた。妻は監査役なので福利厚生費かなと言うと『社長が経費削減と言うから、床のワックス掛けを業者に頼まず自分たちでしたんですよ』。従業員は本当に良く見ている。自分たちの先生は、コンサルタントよりも従業員だ」「売上とは、その人に会いたい度」「何を売るかではなく、誰が売るかだ」「あなたが仕事を高齢などで辞めた時が、本当の人生。辞めたら誰も来ない、家族も冷たいのは、仕事で自身を磨いていないからだ」と。