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大河「清盛」で新たな風を 国交省 (1/2)
『観光タクシーでまちを盛り上げて!』

大河ドラマ大河「平清盛」の放映開始まで約1カ月。清盛にゆかりのある各自治体ではこれを観光産業の起爆剤にしようと、まちを上げて取り組んでいる。
 国土交通省の中国運輸局、四国運輸局、神戸運輸監理部、近畿運輸局、九州運輸局は瀬戸内クルーズを企画する。中国運輸荒井伸局長の呼びかけにより「『平清盛』瀬戸内連携推進会議」が立ち上がり11月に近畿運輸局と九州運輸局が加わった。行政区を超え5局が共同で事業を行うことは、前例がなく、画期的と言える。また、予算取りがしやすいという利点もある。来年3月には神戸発で、香川・高松−広島間を高速船で巡るモニタークルーズ実施。来年度秋には、瀬戸内広域の振興や日宋貿易に尽力した清盛に習い、昼間運航するクルーズ客船の新ルートを策定し、また中国からの観光客の誘致に取り組む。3泊4日で横浜から大阪湾、瀬戸内海を通り、厳島神社や壇ノ浦を経て、福岡・門司へ向かうなど、交流の少なかった四国と中国の港も結ぶ予定だ。
 清盛ゆかりの兵庫津では、活気をなくしたまちに危機感を覚えた勇志が協和商事(株)高田誠司代表取締役の呼びかけで集まり「よみがえる兵庫津推進協議会」を立ち上げた。観光客がトイレ休憩のし易い能福寺、薬仙寺、和田神社、真光寺に清盛茶屋を出し、神戸夙川大学院大学の学生とともに開発し、地元商店の食材を使用しながら再現した平安時代の食を振る舞う。1月15日にオープン予定だ。