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大河「清盛」で新たな風を 国交省 (2/2)
平野商店街では福原遷都まつりの実行委員会(向二三夫実行委員長)は11月6日に清盛のモニュメントの除幕式と宝地院で講演会を開いた。また近畿タクシーと共同で、タクシーで観光した乗客を平野商店街で平安時代の衣装に着替えてもらい、商店街を散策してもらうプランを計画中だ。
 しかし、大河ドラマ終了後もリピーターが集まる観光地として確立させることは至難の業だ。「KOBE de 清盛」推進協議会の実行委員で神戸夙川大学院大学教授の小野田金司氏は「神戸の観光産業には『プラットフォーム』が必要だ。放映終了後に作り上げることが出来れば、大河ドラマへの取り組みは成功と言える」と指摘する。
 また、小野田氏は「タクシーはアイディア次第で、まちの活性化に大きく貢献できる」と提言する。神戸は坂道が多く、公共交通機関の入り込めない道も多い。また、観光客では見つけることが出来ない、小さな商店にも観光客を案内することが可能で、上手く実現すれば活性化が課題となっている商店街にも人を呼び込むことが可能となるからだ。
しかし、 『観光タクシーは儲からない』 というイメージがタクシー業界に定着し、清盛を契機に斬新な企画を打ち出すことに、各社はためらい感じている。認可運賃というハードルもあるようだ。景気低迷とともに日車営収も低下している。ここで一つ新たな突破口を見つけたい。