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『茨城県も被災地と知ってほしい』 茨城県トラック協会青年部会 (2/2)
同県の11月21日現在の被害状況は死亡24名、行方不明1名、重症33名、全壊3225棟、半壊23005棟、一部損壊16万2607棟、床上浸水1609棟、床下浸水726棟。同県トラック協会の会員の5月11日現在の被害状況は死亡1名、車両被害256台、建物被害100棟、被害事業者104棟にのぼった。
 茨城県の被害は津波による被害だけではない。福島第一原発事故による精神的な負担も甚大だ。農産物や不動産などへの風評被害が大きい。また、放射線量の高い地域への物資輸送を行うトラック輸送会社も多く「万が一のことを考えると従業員を行かせることは出来ない」と管理職自らハンドルを握る。見えない放射線の恐怖。夏は防護服の蒸し返すような夏さ。常に高い放射線に曝されている被災地の住民らは防護服を着用しないが、自分たちは着用していることに対する違和感など葛藤は続いた。
 茨城県と兵庫県は茨城空港と神戸空港を結ぶ便が発着しているため比較的距離的障害が少ないことに気がつく。茨城県トラック協会青年部会が兵庫県と交流会を持った経緯もある。さらに交流を深め阪神淡路大震災の経験を生かし、この苦境を乗り越えたい。