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荷主と連携した環境対策の在り方探る 兵庫県トラック協会 (2/2)
引き続き、甲南大学経営学部の長坂悦敬教授が「環境にやさしい物流に向けたパートナーシップ実現のために」と題して基調講演。エコトラック(門真市)の池田雅信取締役は大型CNGトラックの普及促進に向けた自社の取り組みを紹介した。
 調査報告では、神戸大学大学院海事科学研究科講師の秋田直也氏が兵ト協などと行った、トラック運送事業者における環境対策と荷主とのパートナーシップの現状についてのアンケートの結果を発表。荷主とのパートナーシップの現状では、「運賃に対する交渉力はなく、対等の関係にない」「荷主側の経営層や担当者の理解を得るに至るまでの提案力、提供サービスに限界がある」といった課題を挙げた。
 また、神戸大学大学院海事科学研究科の小谷通泰教授をコーディネーターにパネルディスカッションも行われ、近畿運輸局自動車交通部の吉村靖弘貨物課長や姫路合同貨物自動車業務部の平野伸一部長代理、シキトウサービスの清瀬一郎社長らが意見を交わした。
 なお、兵ト協では同フォーラムに先立ち、JR神戸駅前で一般市民らにエコバッグ、啓発チラシおよび啓発グッズを配付し、アイドリングストップの励行やエコドライブ運動の実践を呼び掛けた。