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日本ユニシス タクシー配車システム『smartaxi』が稼働
 日本ユニシスは日本初となるスマートフォンを利用したクラウド型タクシー配車システム『smartaxi』を開発し、タクシー大手のkmグループで稼働を開始した。
 この配車システムは、2016年のタクシー無線完全デジタル化に向け新たな選択肢として注目を集めている。タクシー事業者にとって、タクシー無線は初期コストや車載無線機の導入など、多くのコスト負担を強いられている。最近では、ソフトバンクが名古屋のフジタクシーグループと行っているスマートフォンを活用した配車システムや、東京の日本交通(株)が手掛けるGPSで場所を特定し、最寄りのタクシーを配車するスマートフォンアプリを利用した配車サービスなど、新たなサービスを展開するなど広がりを見せている。
 今回発表した、日本ユニシスの『smartaxi』は昨年度からkmグループと開発を始め、実証実験を行った上で本格運用を開始した。この配車システムでは、タクシー無線を使用せず携帯電話回線を使用し、クラウド型サービスを構築しているので、初期導入費を大きく抑えることが出来、月額課金での利用が可能になる。
 また、kmグループは独自に「km My Taxi」という行き先などを登録した位置情報サービスをグループ会社で導入しており、『smartaxi』と組み合わせた新たなサービスの提供を予定している。
 一方、日本ユニシスでは『smartaxi』を全国のタクシー会社に拡販を行い、5年で20億円の売り上げを目指している。
 さらに、同社はドライブレコーダーの「無事故プログラムDR」やEV向けの充電インフラサービス「smarat oasis」との連携など検討している。