自動車ニュース
日本交通、スマートフォンを活用した『全国タクシー配車』を開始 (2/2)
 全国から受けた配車依頼は、データセンターに集約し自動的にタクシー車両を選定する。選定したタクシーへは各社の配車センターを経由し、搭載しているナビゲーション上に利用客が待つ迎車場所までのルートを表示するなどする仕組みだ。
 今後、日本交通は1年以内に19の政令指定都市で運用開始を目指し、3年後には全国のタクシー車両の約30%に当る約6万台の導入を掲げている。
 日本交通の担当者によると、現状、無線回線で配車を行っているが、今後は携帯回線なども視野に入れていると述べ、2016年のデジタル無線への完全移行も踏まえた取り組みに含みを持たせた。タクシー事業者との提携先については、タクシー事業に前向きでサービスレベルやシャアなどを踏まえ検討していると話した。

 【記者の目】今後、このサービスが携帯回線を利用し配車まで行うことが可能になれば、デジタル無線のシェアは激減するかもしれない。また、アプリケーションを通じて日本全国にタクシーを配車できる組織が登場することで、特に都市部での業界内の競走はより熾烈になりそうだ。