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兵庫県内中小企業、海外進出が拡大―日銀神戸支店
 日本銀行神戸支店が2月3日、「海外進出に関するアンケート」の調査結果を発表した。回答した中小企業のうち、ここ10年間で海外進出した企業が半数以上を占め、大手だけでなく中小でも海外展開に対するニーズが拡大していることが分かった。

 アンケートは平成23年11月4日から12月30日にかけ、兵庫県内に本社・事業所を置く企業140社を対象に実施。海外進出の現状や海外拠点の位置付け、生産比率などを調べた。回答企業は101社(回答率72・1%)。
 回答企業の規模別の内訳は、大企業(資本金10億円以上)が35社、中堅企業(資本金1億円以上10億円未満)が25社、中小企業(資本金2千万円以上1億円未満)が41社。

 海外進出状況では、「すでに進出」と答えたのが大手で80%、中堅で72%だった一方、中小では34%にとどまった。進出した時期については、大手、中堅で「16年前以上(1995年以前)」が最も多く、72〜78%。中小では「6〜10年前(2001〜2005年)」「最近5年以内(2006年以降)」と合わせると55%を占めた。最初に進出した地域は、全ての企業規模で中国が最多の28%。次いで、北米の25%などとなった。

 今後の海外拠点の開設・拡張(縮小)計画については、84%が「新設・開設する」と回答。新規拠点の目的は、「現地生産工場」が54%で、「新規取引の獲得を企図した販売・サービス拠点」21%、「広範囲の地域を統括する販売・サービス拠点」12%の順。国・地域として多かったのは中国の24%で、そのほか、インド16%、ベトナム12%、北米と中南米がそれぞれ8%などだった。