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近畿四国から300社、プレイズ以来の大試乗会―ブリヂストン (2/2)
 今回、発表を記念して2月15日神戸ポートピアホテルにおいてブリヂストンジャパン(株)近畿四国支社主催の発表会及び試乗会が催された。
対象となったのは近畿四国地区のブリヂストンタイヤ販売店の300社程度。業態は専業店、ディーラー、用品店、ガソリンスタンドと様々。特記すべきはその規模で2005年プレイズの発売以来の発表会、試乗会となる。

 対象者は午前と午後に振り分けされ、スライドによる説明会の後半には現行タイヤと新エコピアとの比較試乗会が催された。試乗会は周辺道路を用いての大掛かりなものでドライバーは各支社で実際に販売へ携わる社員。対象者は後部座席へ乗車し、段差やマンホール、道路の繋ぎ目での突き上げ音の大小、レーンチェンジ時の車両のふらつき度合い等、着目点、改善点をお互い確認しあっての試乗会であり実際に体感できるレベルのものであった。(ラク性能の確認)

 また、下り坂(積載車より。写真参照)を利用しての転がり抵抗の改善を示すテストも行われた。これはタイヤのみ異なる同一車種に同じドライバーが乗り込み、どれだけ転がるかを比較するテストであり新エコピアを装着した車種は現行タイヤを装着した車種よりも長い距離を転がる事が確認できた。(エコ性能の確認)。現在タイヤ購入を検討しているユーザーは販売員の説明のみであるが今回の試乗会のように購入検討時に乗り比べ、実際の商品を体感することで、より説得力ある商談が出来るのではないかと感じた。

 1月から現職のブリヂストンタイヤジャパン(株)神林幸司支社長は国内5つある販売会社の中でトップの売り上げを目指す、意気込みを示した。現在5つあるブリヂストンタイヤジャパン(株)(北日本、関東、中部、近畿四国、西日本)の中で近畿四国支社の売上げは4位(08年実績ベース)。全国的に2月現在冬用スタッドレスタイヤの新たな需要は見込めず、今回の新型エコピアの投入はブリヂストングループにとって起爆剤となりそうだ。発表会、及び試乗会を通じて感じたのは積極的な商品展開はさることながら経営層から販売員まで自社商品に対する深い信頼と商品知識を持ちながら商品力だけに頼らない営業力、組織力を感じ取ることの出来る発表会であった。