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大阪タクシー協会理事会-専門委員会の再編を示唆
 大阪タクシー協会(坂本克己会長)は14日、大阪市内で理事会を開いた。議案審議では、東海物流サービス(株)(秦勝成・代表取締役、北摂交通圏、27両)の入会を承認した。

 また、小林悌二(極東交通(株))理事の辞任を承認した。この件について藤原悟朗・関西ハイタク事業協同組合理事長は「会社を古知愛一朗さんにお譲りしたとお聞きした」と説明した。
  
 冒頭、坂本会長は「東京の原価計算会社の8割が20年度決算で経常赤字と聞く。今年度は全社が赤字になるだろう。大阪は難関苦境のなかでの事業経営です。21日にはタク新法の審議が始まる。個別輸送機関としてどのように新しいお客様を呼び込んでくるのか。公正な競争で切磋琢磨しながら活力を呼び込んでいき、新しい需要を開発し一回でも多く利用して頂く為にはどのようにしていけばいいのかに専念していかなければならない。プラス発想でやっていきたい。また、車に対する消費感覚が変わってきたことがタクシーにとって朗報かもしれない」とあいさつ。

 金子誠二・副会長は全タク連の労務委員長として参加している「タクシー事業における賃金システム等に関する懇談会」について「賃金の問題は本来は労使の問題だ。運転者の労働条件悪化の真の原因は累進歩合製ではなくタクシーの供給過剰や過度な運賃競争にある。歩合給は付随的な問題だと申し上げた。また、歩合制賃金は長年に渡る労使の話し合いの結果で合理的なものと申し上げた」と報告した。

 また、坂本会長は来年度、各専門委員会を再編し協会活動の活性化を図りたいと提案した。