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事業用バス、火災事故分析結果 「点検整備不十分」などが最多 (2/2)
「整備作業ミス」は、部品の取り付けが不十分だったものと取り付け方法を間違えたものに大別され、「交換したバッテリーの固定不良により、端子がボディと接触したため発熱により発火」「原動機オルタネータ用電気配線の固定不適切に係るリコールで作業を行ったが、その際の締め付け不良が原因でケーブル端子が密着していなかったために発熱し発火」などの事例が報告された。
 出火に至る状況については、「ショート等電気関係」が16件でトップ。次いで「ブレーキ・タイヤの過熱」9件、「エンジンオイル漏れ」7件などとなった。また、出火箇所は「エンジン付近」31件、「ブレーキ・タイヤ付近」10件、「排気管付近」3件の順だった。
 用途別および道路種類別の発生件数は、乗合バスの23件に対し、貸切バスがほぼ倍の38件。道路種類別では、乗合、貸切ともに高速道路や自動車専用道以外の道路での件数が目立った。
 さらに、発生件数は車齢の高さに比例せず、走行距離が比較的短い場合でも発生している。