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トラックでも運賃、中抜き是正活発化、関越道のバス事故を受けて
 関越自動車道のバス事故を受け、安全運行への世論が高まる中、利用運送などによる運賃下落や規制緩和の影響で新規参入が相次いだトラック業界でも、運賃下落や中抜き行為の横行を是正する動きが活発化している。

 坂本克己大阪府トラック協会会長は5月8日に開かれた同協会理事会で「トラック業界も高速ツアーバスと同じような事故を起こしかねない業界だ。国は規制緩和を行い、監査強化を行ってきたのだが、常習的に違反を繰り返す事業者も多々見受けられる。また、運賃下落を何とかしていいかなといけない。是正しないといけないのは利用運送だ。元請けから1次2次へ落ちていくうちに運賃が引かれていく。国に原価をなんとか示してもらわないといけない」と訴えた。