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「EVPOSSA」が発足、普通充電器の認定制度がスタート (3/3)
JARI認定制度とは?
IEC61851-1:2010 Electric vehicle conductive charging system - Part1: General requirementsをベースにしており、これに必要不可欠な安全試験や互換性に関する試験を追加した試験基準だ。AC普通充電器のMode2やMode3で、コントロールパイロット通信機能を有するものが対象。


認証は、電気用品安全法や電気事業法などへの法規適合を前提として、以下の観点から製品を審査する。
(1)AC普通充電器に必要な、必要最小限度の安全性が保たれているか?
(2)不特定多数の自動車または充電器との接続性(互換性)を有するものか?
(3)一定の品質で生産可能な能力(品質管理)をもとに量産された製品であるか?

・これらを実現するために、上述のIEC61851-1をベースに、以下の5つの認証基準を構築し、EV/PHEV用AC普通充電器の製品認証に適用する。

JARI A 0001:製品認証基準
JARI A 0101:安全技術基準
JARI A 0201:互換性技術基準
JARI A 0301:出荷検査基準
JARI A 0401:工場審査・品質マネジメントシステム要求事項

普通充電は交流が用いられ、コンセントによる充電ではMode1、Mode2があり、充電器による充電はMode3にあたる。JARIの認定制度は制御回路が充電器ケーブルもしくは充電器側に内蔵されていることが条件となり、制御回路のついていないMode1は対象外となる。さらにMode2の中に充電用コンセント、壁掛型、自立型などに分類されるが、その中でも車載充電ケーブルのみが対象となる。

 これまでのIEC規格の認定基準が実情にそぐわない状況にあり、認定基準をより詳細にして、普通充電器の精度を上げるのが目的。しかし、海外とは常用電圧に違いがあり、「普通充電器の規格で、世界シェアを目指すのは難しい」と考える側面もあるようだ。