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事業停止トラックで2社、11年度行政処分 近畿運輸局
 近畿運輸局は7月3日、2011年度の行政処分状況と2012年度の監査計画などを公表した。2011年度は事故を惹起した事業者や警察、労働局からの通報に基づき、バス事業者344件、タクシー事業者409件、トラック事業者1003件の監査を実施。その中で、事業許可の取り消し処分はなかったものの、営業所の事業停止処分がトラックで2事業所あった。
 主な違反内容をみると、バス、タクシー、トラックいずれも「点呼記録違反」のケースが最も多い。そのほか、バスで「運行指示書違反」「乗務員台帳違反」、タクシーとトラックでは「乗務時間の設定・順守違反」「健康状態の把握違反」などが目立った。
 点呼を全く実施していなかったり、運行の安全確保違反事実を隠ぺいや改ざんしたりした場合に課せられる運行管理者の資格者証の返納命令は、バス(貸切)1件、タクシー7件、トラック2件の計10件だった。
 2012年度は、4月30日に関越自動車道で発生した高速ツアーバスの事故を受け、貸切バス事業者に対する緊急重点監査を実施。事業計画や安全確保義務について苦情、内部告発があったタクシー事業者、地方適正化実施機関の巡回指導を拒否したトラック事業者らを対象にも監査を行う。