自動車ニュース
遠山清彦衆議院議員の質疑が話題に
 遠山清彦衆議院議員が4月12日の衆議院決算行政監視委員会で行った質疑が、自動車整備業界で話題になっている。
 質疑は自動車の安全性を確保するための点検整備および検査登録に関する内容。まず、2010年度の自動車税の滞納額が564億9000万円あまりに上ることに触れ、「滞納されているということは、それだけ車検を通っていない車があること」と指摘した。
 車検と車検の間にある定期点検整備を受けている割合が2008年にバスで90%、タクシーで87%だったのに対し、トラックは53%、自家用車も43%にとどまることについて、「道路運送車両法の第一条に定める『安全性の確保および公害の防止』『自動車の整備事業の健全な発達に資することにより、公共の福祉を増進する』という目的が達成されていない」と述べている。
 また、1995年の道路運送車両法改正で、それまでの「前整備後検査」から、先に車検を通して、後で必要な整備をする「前検査後整備」になったことにより、「車検で合格した車両に実施すべき事後の点検整備が制度上確実に担保されていない」として、法律の問題点にも言及している。