自動車ニュース
AZAPA、超小型EVが切開く新ビジネス (3/3)
EV プラットフォームのECU
 最近は、走る・曲がる・止まるだけではなく「つながる」ということも重要です。そうしたテクノロジーとして「つながる」を実現するEVプラットフォームECU を開発しています。携帯電話のスタイルを変えてしまったiPhone のように、自動車を用いて既存の物に対してイノベーションを起こしていく必要があり、そこに新しいビジネスが発見できると考えています。

 2011 年度の10 月に沖縄の助成事業と認定され半年で作ったEV「AZP-LSEV(L6e 規格対応)」は、量産するEV を作ることが目的ではない。中に入っているVCU は「つながるを実現するEV プラットフォームECU」と呼んでおり、ECU 同士が無料でキャリアを形成して車・車間で通信を行います。また、アドホック通信でいろいろなところに繋がる。また、インターネットを介して走行データをクラウドでビッグデータとして更に分析してさらに車に還元する(最適化する)ことで新しい乗り心地を提供しようというECUを作り込んでいます。作ったからといって大手企業に勝てるというわけではありません。しかし、だからこそ新しいEVという市場で実現できる価値があるのではないかと考えています。新しいユニット、コア技術を考えて行くことが必要なのではなでしょうか。

 最後に、AZAPA は平和や真の豊かさに共感して作り上げている会社である。5 年、10年経った先に子供たちに誇れる・未来に残せるものは何かと考えると、我々が未来に残せるものは「技術」であると思います。