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テラモーターズ、フィリピンの電動トライシクル事業に参入
 テラモーターズは9月14日、フィリピン政府が進めている3輪タクシー「トライシクル」をEV化した「Eトライシクル」事業に参入し、2012年12月にフィリピンのマニラに資本金2億円の現地法人を設立させると発表した。
 このEV化事業は、2016年までにフィリピン国内を走る「トライシクル」350万台の内、10万台のEV化を目指している。この10万台について、アジア開発銀行(ADB)が、トライシクルを所管するフィリピン国内の自治体に融資する形で、各自治体の台数ごとに入札するプロジェクトだ。
今回、テラモーターズは「Eトライシクル」事業の第一弾の5000台の入札に参加する。同時に、民間ベースで現地の民間銀行から自治体へ融資する形で、各自治体が保有するトライシクルを「Eトライシクル」に置き換える事業も開始する。今後、2年以内にフィリピン現地に自社工場を設立し、現地のアッセンブラーと業務提携し年間1万台の量産を始める計画だ。
 今回の事業参入に伴い、テラモーターズは、みずほキャピタル(株)、福武 總一郎氏(ベネッセホールディングス取締役会長、 電気自動車普及協議会長)、山元 賢治氏(元アップルジャパン代表取締役)、久保 尚平氏(トヨタカローラ南海代表取締役社長)、石割 由紀人氏(石割公認会計士税理士事務所代表)らから総額2億2810万円の第三者割当増資を行う。これで同社の資本金は6億6210万円に達する。
 フィリピンのEトライシクル事業には国内の複数の企業が参入を計画しており、海外では台湾企業なども参入を計画している。