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子どもの睡眠と生活リズムを調査   アートコーポグループ会社
 アートコーポレーションのグループ会社で保育園運営事業を手がけるアートチャイルドケア(大阪府大東市)は、「睡眠と生活リズム改善プロジェクト(PJ)」を実施する。同社が全国展開する保育園の園児を対象に、 睡眠を中心とした生活の実態を調査。問題があると思われる場合は、そのレベルに応じた指導を通じて生活リズムの改善を行い、園児の健やかな成長につなげる。調査は11月中旬をメドに第1回目を行い、今後年1回のペースで3年間継続する予定。
 同PJは、兵庫県リハビリテーション中央病院「子どもの睡眠と発達医療センター」の三池輝久センター長と同志社大学・赤ちゃん学研究センターの小西行郎教授のグループと共同で実施。園児の保護者に2週間、睡眠や食事の状況などをチェックシートに記入してもらい、1日の生活リズムの実態と課題を把握する。
 調査結果の分析は、三池氏らが行い、課題が判明した場合は、「注意レベル」と「個別指導が必要」なレベルに分けて保護者に報告。改善方法についても、「園で対応できるもの」「専門医に相談が必要なもの」に区分して対応できる仕組みを検討している。とくに問題点がなかった場合も、来年3月頃をメドに調査結果を保護者にフィードバックする。
 同社によると、睡眠は精神的・肉体的な健康を保ち、生体リズムを調節する働きを持つことが解明されており、睡眠異常とうつ病や発達障害などとの関係性も指摘されている。とくに近年、成長期である乳幼児の睡眠や生活リズムが、身体や精神の発達に大きく影響を与えていることが分かってきている。
 最近では、規則的な睡眠リズムを維持できない子どもが増加。成長が進むにつれて、不登校や引きこもりになりやすく、社会的な生活を妨げる一因になっているとも言われている。一方、睡眠リズムを調整することで、子どもの発達に関わる諸問題を改善できる可能性を含んでいるという。