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車載用インフォテインメント設計専用ソフト発表 仏アルカミス社
 仏アルカミス社は10月9日からヒルトン東京(東京都新宿区)で開催された「Telematics Japan 2012」で、自動車産業向けオーディオ設計専用の最新ソフトウェアフレームワーク「Audio Virtual DSP」を発表した。
 DSPで通常実行される複数のオーディオ処理を軽減するオールインワン型のオーディオサブシステムで、車載用インフォテインメントにおけるニーズに応えるため特別設計した。HTML5、Android、Linuxベースのアプリケーションをサポートするために使用でき、ハードウェアアーキテクチャーのコスト節減が可能。
 同社のイヴァン・ブルメステールCTOは「情報通信ツールと車載用マルチメディアシステムのコンバージェントによって、インフォテインメントシステムのアーキテクチャーは一定レベルの柔軟性とオープン性を維持する必要がある反面、操作が複雑化している。この複雑さを踏まえつつ車載用マルチメディアサービスの整合性を一定レベルに保つには、ハードウェアアーキテクチャーを全面的に再構築する代わりに、デザイン能力をソフトウェアソリューションと組み合わせることが有効な手段となる。こうしたスキルは、ますますコンバージェントが進む傾向にあるだけに、これからさらに戦略的に重要になっていく」とコメントしている。
 同社は、革新的なオーディオソリューションのリーディングカンパニー。民生用エレクトロニクス(スマートフォン、オーディオ・ビデオ・プレーヤー、テレビなど)および自動車産業向けに、さまざまなソフトウェアソリューションや音響工学の専門技術を提供している。