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再規制の旗降ろさず 全国事業者大会   全タク連
 全国ハイヤー・タクシー連合会(富田昌孝会長)は10月12日、奈良市のホテル日航奈良で第52回全国ハイヤー・タクシー事業者大会を開催、「タクシー事業の適正化・活性化をより一層推進するための需給規制、運賃規制が必要不可欠」「公共交通機関として財政・税制上の支援の拡充・強化の要望」「交通事故の抑止と飲酒運転根絶」など7項目の大会決議を採択した。また、次期大会は2013年10月30日に名古屋市のウェスティンナゴヤキャッスルで開くことを決めた。
 大会の冒頭、開催地を代表して近畿ハイヤータクシー協議会の藤原悟朗会長が「タクシー誕生100周年の記念すべき年に奈良市で事業者大会を開催でき、大変うれしい。本日の大会が200周年へ踏み出す第一歩となり、タクシー事業発展の契機となることを心から祈念します」と歓迎あいさつ。
 富田会長は、自身が会長就任に際し掲げた需給調整規制と同一地域・同一運賃実現の理念にいささかも揺るぎないと断言。そして、3年経過のタクシー特措法についての成果と課題を指摘し、特措法後のタクシー事業法について、「3党合意の枠組みを守ることが大事と考える。その合意結果に委ね、前進することを期待している」と決意を述べた。
 来賓祝辞は、荒井正吾・奈良県知事、武藤浩・国土交通省自動車局長、原山進・奈良県警察本部長、小松克行・奈良労働局局長らが祝辞を述べた。
 武藤自動車局長は「タクシー適正化・活性化法で一定の成果があるが、皆さんの話を聞いてしっかり対応する」と強調。荒井知事は「タクシーは高齢化社会で色々なニーズがある。皆さんには人と乗り物のノウハウがある」と述べた。
 大会は、大野清一副会長の地元協会への謝辞と「団結と協調を再確認したい」との閉会に辞で終了した。