自動車ニュース
ブレインパッドとテクトム、業務提携
 ブレインパッドと自動車の電子制御・CAN通信機器製造のテクトム(東京都中野区)は12月14日、業務資本提携を結んだと発表した。
 テクトムがブレインパッドを割当先とした第三者割当による新株式を発行。これにより、テクトムの発行済株式総数に対するブレインパッドの保有割合は10.20%となった。専用のテレマティクスデバイスから収集したさまざまな車両情報を蓄積・分析し、交通事故の削減やエコドライブの推進、車両管理の適正化などをサポートする独自のテレマティクスサービスを共同で開発・提供していく。
 ブレインパッドは2004 年の創業以来、データ分析および関連サービスのパイオニア企業として、受託分析サービスやネット利用者のサイト内行動に基づく「レコメンド(推
奨)エンジン」の提供、大量データを蓄積・処理・分析するクラウド・プラットフォーム・サービスといった企業が有する「顧客関連データ」領域でのデータ活用支援を積極的に展開。さらに今後の方針の一つに、「顧客関連データ」にとどまらず「非構造化データ」や「センサーデータ」を対象とした幅広いアナリティカルサービスを展開すること
を掲げ、パートナーとの共同研究やビジネス開発の検討を進めている。テクトムとの業務・資本提携もこうした試みの一環。
 テクトムは1989 年に設立。自動車の電子制御およびCAN通信に関する独自の技術力を基に、燃費計のデジタル化黎明期からリアルタイムデジタル燃費計「燃費マネージャー」などのカーエレクトロニクス製品を提供。これまで国土交通省の「エコドライブ講習機器」など、数多くの企業や自治体に製品、デバイス技術の提供を行ってきた。2012年1月からは、車両情報取得用無線LAN 端末「CAR〜WiR」の開発・提供も手がけており、無線LANなどのネットワークを介し、車両コンピュータに集まる様々な情報を取得することが可能なデバイスとして、国内主要メーカーのガソリン・HV乗用車に対応している。
 業務・資本提携により、テクトムのテレマティクスデバイス開発技術とブレインパッドのデータマイニング・最適化技術のノウハウを結集。専用のテレマティクスデバイスから毎秒単位の詳細な車両情報をリアルタイムに収集し、従来のドライブレコーダーやデジタルタコグラフではできなかった、危険な運転行動の予測などを行うことも可能となる。
 両社は、官公庁などの行政機関や自動車メーカー、リース会社、運輸関連業、保険業などの法人向けサービスを順次展開。将来的には、コンシューマー向けのサービス展開も視野に入れ、広く社会に貢献できる新たなサービス開発も目指す。