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AZAPA 誇れるのは高度な技術と豊かな発想力 (3/3)
―AZAPAには、どのような技術と可能性があるのですか?
 AZAPAの考える次世代モビリティでは、ITによるセンシング技術やソーシャル技術と走行性能に関する制御パラメータをドライバーや環境に合わせて最適化する制御理論との融合を実現しています。AZAPAのほとんどのエンジニアが、エンジン制御理論やモデルベース開発などの自動車分野での最先端技術に携わっていた経験を持ち、更に情報科学や物理や化学など他分野で活躍した博士などにより、常に自動車市場において、新しいソリューションを見つけ、その解決を考えています。
 ”つながる”という表現は、単に通信モジュールを開発するということではなく、その人にとって、必要なモノだけでなく、必要な経験や体験、必要な考えとの遭遇を導く、”可能性とのつながり”であることです。
 我々の実験車両である「AZP-LSEV」は、通信モジュールを搭載したECU(機能システムを実現する電子コンロトールユニット)により常にネットワークでつながれている「コネクティッド・ビークル」であり、クルマの前提である安心・安全と快適な走行性能、スマートグリッドとのエネルギー連携、ペルソナ(人の属性)を定義した次世代情報システム社会であり、どれもAZAPAが考える”つながるビジネスを解決する技術的要素”と言えるでしょう。
 例えば、今日は雨で少し路面が滑りやすいので、自動車がドライバーのブレーキアシストを実現したり、少し気分が優れない時の認識低下時には、モニタで危険な場所やシチュエーションを注意しながら運転できたり、また、今年から導入が検討されZone30(30km/h規制)では、ITS環境インフラと連携して、速度制限運転に切り替えたりすることが可能になります。まるで、ネットワークを自由に移動できるモビリティですよね。