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20代、カーシェア通じ車利用が増加  CSJ

 カーシェアリング・ジャパン(CSJ、東京都渋谷区)は1月10日、「カレコ・カーシェアリングクラブ」の個人会員を対象に行ったアンケートの第1回目の結果を発表した。
 アンケートは2012年11月2日から11日までの間、インターネットを通じて実施したもので、1126人が回答した。調査結果は4回にわたって公表する計画で、第1回目の今回は「カーシェアを活用しているユーザープロフィール」をテーマに、「満足度」「年齢層」「カーシェアを検討した時の状況」「入会理由」に別けて紹介している。
 「満足度」では、利用者の約80%がサービスに「満足」と回答。20代から60代までの全ての年齢層で、「満足」と答えた人が8割前後を占める。
 満足度の高い項目は、「自宅近くで借りられる」が最も多く64.0%。次いで、「維持費がかからず経済的」58.3%、「24時間いつでも利用できる」51.1%、「メンテナンス不要」38.7%などとなり、「利便性と経済性が評価されているといえる」(同社)。
 年齢層は30歳台と40歳台が中心で、両世代を合わせると全体の73%を占める。とくに30歳台は41.5%にのぼり、「結婚、育児、住宅購入といったライフスタイルが大きく変化する時期にカーシャアが選択されている」と分析。20歳台以下の利用者は全体の約12%にとどまるものの、2012年4月以降に利用を開始した人の内訳では20%弱を占め、カーシェアを通じて若い世代の車の利用が増加傾向にある。
 カーシェアを検討した時の状況では、「レンタカーの代替として検討」が約半数を占めて46.2%。車の利用頻度では、月1回程度利用する人がレンタカー利用時に31.7%だったのに対し、入会後は65.3%に増え、「『自宅近くで借りられる』『短時間利用OK』『24時間貸出・返却可能』といったカーシェアの特徴が、レンタカーとは異なる利用ニーズを喚起している」と分析している。
 入会理由としては、「ステーションが近いから」が88.6%と突出。以下、「使いたい時に使えそう」46.8%、「料金がリーズナブル」36.8%、「簡単に利用できそう」29.0%などとなっている。