自動車ニュース
道路交通環境の改善へ推進 兵庫陸運部長 勝田年和氏 (2/2)
事業用自動車等の安全運行の確保につきましては、平成18年に運輸安全マネジメントが導入され引き続き、輸送の安全が最優先であるという意識を事業者内部で浸透させ、経営トップから現場の最前線まで組織が一体となって輸送の安全性の向上に努めるよう意識の高揚を図って参ります。

また、安全確保につきましては、昨年11月の「事業用自動車に係る総合的安全対策検討委員会」で「事業用自動車総合安全プラン2009」がとりまとめられ、この中において10年間で死者数半減(平成20年の513人を10年後に250人)、人身事故件数半減(平成20年の5万6千件を10年後に3万件)、飲酒運転ゼロの目標を設定しております。目標達成のための措置も提言されており、目標達成に向けご協力をお願いいたします。

なお、安全規則の遵守を徹底するため、重大事故及び悪質な法令違反を引き起こした運送事業者に対しては、重点的に監査を実施し、安全規則が守られていない場合には厳格な行政処分を実施する等により、違法運行の排除に努めます。
次に、車両の安全対策の推進につきましては、車両の不具合による交通事故の防止を図るため、自動車の適切な保守管理、日常の点検、適切な時期での定期点検整備等の必要性について、自動車ユーザーに認識を深めていただくことが大切と考えております。

本年も国土交通省では、9月、10月を自動車点検整備推進運動の強化月間として全国的に展開しており、当陸運部としても、この推進運動のイベント等をはじめあらゆる機会を通じて、自動車の点検、整備の必要性を啓発することにより、自動車ユーザーの自主的な保守管理を促してまいります。

また、リコール対策に関しては、自動車不具合情報ホットラインの周知に努めるとともに、自動車ユーザーに対して、自動車の衝突試験やブレーキ性能試験の結果を公表し、より安全な車を選択するための情報を提供いたします。
さらに、自動車運送事業の用に供する自動車事故の情報収集に努めるとともに、運行管理者研修等、あらゆる機会をとらまえて自動車運送事業者団体等に対し、事業用自動車の事故やヒヤリハット情報を提供することにより関係事業者等における安全対策に一層の推進を図ってまいりたい。

皆様におかれましても、本運動の重要性をご理解の上、適切に整備された車で安全運転に努め、環境に優しい運転を心がけていただきますようお願いいたします。