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ペットの交通事故被害を補償  共栄火災海上

 共栄火災海上保険は1月23日、自動車搭乗中のペットのケガや被保険者入院時のペット委託費用を補償する自動車保険特約「くるまるペットくん」を開発し、4月1日始期契約から販売を開始すると発表した。同社のよると、ペットの死傷を補償する自動車保険特約は、国内の損保では初。
 「くるまるペットくん」は、個人向け自動車保険「KAPくるまる(総合自動車保険)」の特約として販売。被保険自動車同乗中のペットが自動車事故により被保険者と同時に死傷し、被保険者が人身傷害保険金の支払い対象となる場合に、ペットの治療費用(実費5万円限度)、葬祭費用(実費10万円限度)を支払う。
 また、葬祭費用保険金が支払われる場合は、これに加えて墓石代、墓地代などための臨時費用保険金として3万円が支払われる。
 さらに、被保険者が人身傷害保険金の支払対象となる事故により受傷し、入院した場合、ペット取扱業者にペットの世話を委託することによる負担費用(実費10万円限度)が受け取れる。年間保険料は800円。
 ペットフード協会の2012年度全国犬・猫飼育実態調査によると、現在、全世帯の約27%が犬または猫を飼育している。今後、ペット市場の拡大が予想され、飼い主と自動車で行動をともにするケースもますます増加していくものと予想される。
 これに伴い、簡便かつ低廉な保険料で加入できる補償を求める契約者ニーズに応えるため、同特約を創設した。また、ペットの葬祭費用補償を通じ、「ペットロス症候群」の軽減につなげる。
 同社では「ペットを膝に乗せて運転するなど、正常な運転の妨げとなる状態でペットを同乗させることは法令で禁止されているため、『ペットゲージ』や『ペット用ハーネス』を利用した安全運転も推奨していく」としている