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自動運転可能、超小型EV発売  ZMP

 ゼットエムピー(東京都文京区)は2月26日、ステアリング、アクセル、ブレーキ制御可能な研究開発用プラットフォーム車両「RoboCarR MV2 TypeB」の発売を開始したと発表した。
 「RoboCarR MV2 TypeB」は、トヨタ車体製超小型電気自動車「コムス」の最新型をベース車両に、ZMPオリジナル制御コントローラ、自動操舵システム、自動ブレーキシステムを搭載。ステアリングやアクセル、ブレーキの自動制御を可能にした。
 車速やブレーキ、ハンドル操作などを制御可能なライブラリが用意されているため、ユーザーは障害物回避や自動運転、遠隔操縦などのアプリケーションの開発をスムーズに行うことができる。
 ZMPでは2011年1月から、従来車種の「RoboCarR MV」を販売。自動車メーカーや部品メーカー、大学などの研究機関で、運転支援、予防安全技術の開発、自社製品・技術の評価といった用途に利用されている。「RoboCarR MV2」はその後継機種として、大幅なコストダウンと利便性を向上させた。
 価格は、CANにより車両の制御が可能な車両本体「RoboCarR MV2TypeBプラットフォーム」が498万円(税別)、プラットフォームと合わせて使用することで、すべての機能をPC上のアプリケーションから利用できるようになる「RoboCarR MV2 コントロールPC&SDK」が98万円(税別)。
 高齢者の移動手段、近距離移動車両の実験、運転支援技術・予防安全技術の開発、自社製品・技術の実車での評価、車とIT を連携させたサービスやアプリケーションの実験などでの利用を見込んでいる。