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北九州でFCEV実証実験 ホンダ

 ホンダは4月9日、福岡県北九州市が取り組んでいる「北九州スマートコミュニティ創造事業」の一環として、燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」から家庭へ電力を供給する共同実証実験を開始すると発表した。
 北九州市環境ミュージアムの敷地内にある北九州エコハウスに「FCXクラリティ」から電力を供給。電力の平準化に向けた新たな方策を探る。
 地域と連携したコミュニティ・エナジー・マネジメント・システム(CEMS)ネットワークにも電力を供給し、市内にある地域節電所で車と電気エネルギーを融通し合うビークルトゥホームの効果検証も行う。
 さらに、「FCXクラリティ」を実験用車両として様々な状況で活用。実際の都市環境下でのCO2削減効果のほか、緊急時における移動可能な発電設備としての実用性も確かめる。
 「FCXクラリティ」は、一般家庭のおよそ6日分の使用電力を供給できる最大出力9kwの外部給電機能を装備。実験用車両の納車に伴い、北橋健治・北九州市長とホンダの山本芳春・取締役専務執行役員が出席し、オープニングセレモニーを実施した。