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9駅でレンタサイクル、エリア拡大も   阪神電鉄

 阪神電気鉄道4月16日、駐輪場事業などを手がけるアーキエムズ(京都市中京区)と共同企画したレンタサイクル「ふらっとリン」を4月22日から始める。
 アーキエムズ社が運営する機械式有料駐輪場「エコステーション21」内に、レンタルサイクル用の自転車を2〜10台設置。駐輪場運営システムを独自に改良し、その一部をレンタサイクル用に転用する。利用については、事前に会員登録した後、予約不要で貸出・返却が可能。
 24時間365日貸出・返却可能な無人管理のレンタサイクルを駅に設置するのは関西の大手鉄道会社では初の試み。まずは西宮、御影、西九条、淀川、杭瀬、大物、香櫨園、福、出来島の9駅から、借りた場所と同じ場所に返却する「1拠点型」レンタサイクルとしてスタート。利用状況に応じて自転車台数・設置駅数の拡大を検討し、最終的には複数拠点で貸出・返却ができるコミュニティサイクルとしての運用を目指す。
 「ふらっとリン」という名称には、坂が少なくフラットな土地が多い阪神沿線の特徴と「いつでも気軽にふらっと利用してほしい」という願いを込めた。阪神電鉄では「駅周辺にレンタサイクルを設置することにより、沿線生活者の皆さまの移動の利便性を高めるとともに、放置自転車および環境負荷の少ない住みやすく快適な街づくりに貢献することにより、沿線価値の向上を目指す」としている。