自動車ニュース
「PIUS」 オリジナル仕様をトヨタへ  モディー

 車両の企画、デザイン、設計、試作、開発、実験などを手がけるモディー(岩手県一関市)は8月28日、トヨタ自動車の依頼を受け、Kit Car「PIUS・ピウス」にカスタマイズを施したオリジナル仕様での供給を受託したと発表した。
 モディーはこれまで、トヨタ自動車向けに「PIUS」を活用した「組立・エンジニア体験」「試乗体験」のコンテンツを提供してきた。トヨタ自動車のMEGA WEB(東京都江東区)が今年11月にリニューアルするのに伴い、オリジナルの仕様で外装の一部変更、運転席周りや内装の変更を施した「TOYOTAオリジナル PIUS」を供給する。
 ボディーは試乗での乗降を考慮してバッテリーを移設し、左側面を下げ、内装はトヨタ自動車の市販車の部品を使って差別化を図る予定。さらに、安全確保のため、運営者が非常時に無線で緊急停止できる機能も備える。当面は、4台の「TOYOTAオリジナル PIUS」がコンテンツとして活用されるという。
 「PIUS」は、自動車の基礎構造を理解する教材や研究開発のベース車としての活用を目的に開発した。サスペンション、ブレーキ、ステアリング装置は、普通乗用車と同様の設計思想による構造。電気モーターを動力として使用しており、次世代モビリティーの開発技術者育成にも活用されている。