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再生部品製造で、PAS規格策定へ  BSIジャパン

 BSIグループジャパンは8月29日、使用済み自動車から取り外した部品および修理交換した部品を「新品同等」に復元させた再生部品の開発・製造を手がけるアーネスト(埼玉県吉川市)の依頼に基づき、2013年8月からPAS規格(公開仕様書)の策定に向けたプロジェクトを開始したと発表した。
 PASは「一般に公開されて誰でも使用できる規格」。国際的に広く活用された実績を基に、BSIの提案によってPASからISO化された規格も多い。
 自動車再生部品業界では、再生部品の規格・基準が国際的に確立されていない。そのため、中古部品を洗浄・塗装などで仕上げた製品が「再生部品」の名称で流通されているのが実状。諸外国で流通する粗悪品によるイメージダウンや消費者の直接被害、高品質な再生部品の認知不足などが問題となっている。
 アーネストは自動車業界の持続的な発展に貢献するため、自社の自動車再生部品製造のプロセスコントロールシステムおよびテストメソッドを国際的な規格化を目指す。規格はPAS 3100」として、今後数回の合意形成プロセスを経て2014年夏頃の発行を見込む。