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充電拠点整備へ実証実験   トヨタ
 トヨタ自動車は11月1日、愛知県蒲郡、豊橋、西尾の3市と幸田町、13の企業・団体と共同で、プラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)などの電気利用車両用の普通充電器についての実証実験を行うと発表した。
 実証実験は2012年度に続くもので、11月15日から来年3月15日まで実施する。12年度に利用実績が多かった商業施設に加え、PHV・EVユーザーから設置要請のあった宿泊施設と観光施設まで対象を拡大。最適な充電器の設置場所や利用しやすい認証方法などを調査・検証する。13年度の充電器数は、12年度までに設置した32基に加え、新たに40基を整備する予定で計72基となる。
 具体的には、宿泊施設や観光施設に充電器を重点的に設置し、集客効果やPHV・EVに対する認知度の変化を検証。実証実験の告知や充電器の利用促進のため、参加自治体の施設などにポスターを掲示する。
 充電器と認証カードの利便性向上策では、トヨタメディアサービス製充電器「G-Station」専用の認証カード(プリウスPHV会員カード)を豊田自動織機製充電器「EVC1」にも対応できるようにし、新規ユーザーの増加の有無といった利用実態を調べる。
 充電器設置事業者によるコストの回収手段として、引き続きコイン投入方式の充電器を一部観光施設などにも設けて利用料を徴収。利用者の動向や料金の妥当性を調査する。
 なお、実証実験は愛知県の「新あいち創造研究開発補助金」の2013年度補助対象事業として採択されている。