自動車ニュース
グリーン物流優良事業者を公表  経済産業省

 経済産業省は12月2日、荷主と物流事業者の協力により、物流分野での地球温暖化対策に功績があった取り組みを表彰する「グリーン物流優良事業者表彰」の受賞者を発表した。12月12日に開催される「第12 回グリーン物流パートナーシップ会議」で表彰式を行う。
 経済産業大臣表彰は、クボタ、東芝、イトーヨーカ堂、キリンビール、サントリービジネスエキスパート、シャープトレーディング、ナイキジャパン、アシックス、SABIC イノベーティブプラスチックスジャパン、オートウェイ、ジョイフル本田、NYK CONTAINER LINE 、MOL JAPAN、ケイラインジャパン、韓進海運、AMERICAN PRESIDENT LINES、ORIENT OVERSEAS CONTAINER LINE 、ケービーエスクボタ、みなと運送、山九、吉田運送、茨城県の22者。
 往路、復路のいずれかが空となる海上コンテナトラック輸送で、内陸コンテナターミナルを活用し、効率的にコンテナの往復利用(ラウンドユース)を行うことにより、物流の効率化と二酸化炭素の排出量削減を図った。
 経済産業省商務流通保安審議官表彰は、ブルボン、日本貨物鉄道、巻運送、酒田海陸運送の各社。ブルボン新発田工場(新潟)、羽黒工場(山形)から岡山物流センター間の配送をトラック輸送から鉄道コンテナ輸送にシフトすることで二酸化炭素の排出量を削減させた。
 グリーン物流パートナーシップ会議特別賞は、荷主主導の取り組みとしてキューピー、加藤産業、キューソー流通システムが受賞。メーカーと物流事業者から卸売業者への出荷情報の事前提供、加工食品メーカーと卸事業者間による物流リードタイムの工夫による検品レス納品の実現を通じ、商慣行の改善と二酸化炭素排出量削減につなげた。
 また、物流事業者主導の取り組みでは若松梱包運輸倉庫、カナカン、北陸中央食品、北陸リョーショクを表彰。アイドリングに伴う二酸化炭素排出量を減らすため、荷主と物流事業者の連携により配送車輌到着時の待機時間をゼロにした。
 国土交通省物流審議官表彰を受賞したのは、日本オイルターミナル、信越化学工業、ボルテックスセイグン、日本貨物鉄道、神奈川臨海通運の各社。化成品の原料であるメタノールの輸送について、調達物流の大規模再編によって効率化を行うとともに、貯蔵タンクの建設と専用タンクコンテナ開発を通じて鉄道モーダルシフトを実現した。