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1月23、24日「社会人のためのITS講座」 ITSセンター

 東京大学生産技術研究所先進モビリティ研究センター(ITSセンター)は1月23、24日、「社会人のためのITS専門講座」を開催する。
 最新の研究成果報告、地域のITS、自動車関係人材の育成、研究室・研究施設の見学などを目的に2004年から毎年行っているもの。今年は、23日が東京都目黒区の東大生産技術研究所コンベンションホール、24日は同研究所千葉実験所でそれぞれ開かれる。
 初日は、同研究所先進モビリティ研究センター長の須田義大教授が「サステイナブルな交通システム」をテーマに講義。「環境低負荷・低炭素社会」「安心・安全」「快適・健康」を目標に進めている先進モビリティの分野融合研究について、ドライビングシュミレータと交通シミュレーションを融合した複合現実感高越実験スペース、千葉実験所の実証実験フィールドを活用した事例、地域連携による実用化研究事例などを紹介する。
 同研究所の大口敬教授も「高速道路交通渋滞とITS」と題し、渋滞に関する発生メカニズムと最新の技術動向などを解説する。
 そのほか、同研究所の滝口清昭准教授が「準静電界技術のITSへの応用と可能性」、東大大学院情報学環・生産技術研究所先進モビリティ研究センターの池内克史教授が「四次元仮想化都市空間とそのITSへの応用」、東大大学院新領域創成科学研究科設計工学研究室の本多建研究員が「次世代公共交通システムの開発−マルチ交通シェアリングとオンデマンド交通−」、東大大学院生産技術研究所の坂本慎一准教授が「音響技術とITS」をテーマにそれぞれ講義を行う。
 2日目は、須田教授による千葉実験所の紹介に続き、東大大学院情報学環・生産技術研究所先進モビリティ研究センターの中野公彦准教授が「力覚(ハプティック)による運転支援の可能性」、東大生産技術研究所先進モビリティ研究センターの田中敏久客員教授が「次世代自動車による自動車産業の構造変革と対応戦略」、同研究所の小野晋太郎准教授が「モビリティセンシングと時空間データ処理」、鈴木高宏准教授が「長崎五島での実展開から見るEV普及モデル」、堀洋一教授が「ワイヤレス給電技術が生み出す新たなクルマ社会」と題し、研究成果などを報告する。
 参加費は無料で、参加希望者は先進モビリティ研究センターのホームページ(http://www.its.iis.u-tokyo.ac.jp/shakaijin/)から申し込む。