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ICカード免許証を活用して管理  ヤマト運輸

 ヤマト運輸は1月20日から、「ICカード免許証」を活用した運転免許証管理システムの運用を開始した。
 2007年6月の道路交通法一部改正に伴い、中型自動車免許が新設。これに伴い、それまで普通自動車免許で運転可能だった車両の一部が中型自動車免許扱いとなった。普通自動車と中型自動車の判別は目視では難しいため、運行管理者と運転者は自動車検査証(車検証)の車両総重量と自動車運転免許証をその都度照合確認してきた。
 普通自動車免許保持者が増加する中、貨物自動車運送事業法で新たに義務付けられた「乗務車両と乗務員保有免許の整合性」および「自動車運転免許証の有効期限確認」など、「点呼執行業務」時の見落としなどのヒューマンエラーによる法令違反(無資格運転・無免許運転)を防止するため、「ICカード免許証」を活用し、ITの側面から運行管理業務を支援して法令順守の徹底を強化する。
 運転免許証管理システムは、ポータブル・ポスを起動させる際にICカード免許証を1秒間かざして情報を読み取り、事前に読み取った社員情報・自動車検査証(車検証)情報と照合。運転者である社員情報と自動車運転免許証情報が一致するかどうか確認し、免許証不携帯を防止する。
 また、自動車運転免許証の有効期限もチェックし、60日以内になると警告音とともに通知表示を行って有効期限切れを防止。万一、有効期限切れの場合は、ポータブル・ポスが起動しない。
 さらに、乗務する車両の自動車検査証(車検証)情報を照合し、保有免許で乗務可能な車両かどうかを判断。運転できない車両の場合はポータブル・ポスが起動しない。