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JAFが佐用町で181台を救援、相談は44件。
 JAF(田中節夫会長)は8月11日から23日の13日間、台風9号の接近などによる豪雨で被害の大きかった佐用郡佐用町に、JAFロードサービス特別支援隊を派遣し、浸水や水没などの被害にあった車両の救援作業を実施。水没車の牽引を中心に13日間で181台を救援した。

 さらに、8月17日から23日の7日間は救援活動の一環として、佐用町ふれあい町民プール駐車場に「無料相談窓口」を設置し、被災車両に「無料相談・点検」をJAF会員、非会員にかかわらず牽引15kmまで無料実施し、14日には「JAFの被災車両救援活動と依頼方法」を町内の防災無線で放送した。

 派遣された支援隊は、関西エリア各支部より選抜された特別支援隊員6名と、車積載車を大阪支部から2台、京都支部から1台の計3台、そして兵庫支部からレッカー車を3台で編成された。現地災害対策本部の要請のもと、同本部が災害支援活動を円滑に進められるよう、佐用町役場前に置かれた被災車両の撤去作業で開始した。

 無料相談窓口では「シートまで水没したがエンジンは掛かっている。このまま乗っていても大丈夫か」「車が水没したが自動車保険の対象になるか」など7日間で44件の相談と点検を実施した。

 なお、JAFロードサービス特別支援隊は、災害時の社会貢献活動の一環として平成16年4月に編成され、新潟県中越地震の被災地をはじめ、各地の集中豪雨被災地などに出動し、被災車両の救援活動や被災者の所有する車両の点検などを行っている。