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「また乗りたくなる」目指して大作戦 和歌山県タク協など

 和歌山県タクシー協会や和歌山県、和歌山運輸支局などは、タクシードライバーの「おもてなし力」向上を目的に「和歌山おもてなしタクシー大作戦」を実施する。
 和歌山県では、2014年に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録10周年とそれを契機とする「和歌山デスティネーションキャンペーン」、15年には「高野山開創1200年記念大法会」といった観光のビックイベントが続く。また、「2015紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会」が開催されるなど、ゴールデンイヤーを迎えている。そうした状況を踏まえ、観光客をはじめとする多くの人がタクシーを利用するのを機に、「また和歌山のタクシーに乗りたい」と思ってもらえるタクシーづくりを目指す。
 具体的には、県内の全ドライバーと全事業者を対象とした接客・接遇講習会を2月から3月にかけて計14回実施。受講したドライバーには車両に貼付するマグネットステッカーと車内掲示用の登録証、名刺を交付する。さらに、駅前や県所有施設などのタクシー乗り場への優先的な配車も行う。
 優良ドライバーのフォローアップとして、「おもてなし力」維持のための利用者アンケートと県民モニターも実施。特に優良なドライバーには称号を付与する一方、苦情の多いドライバーには基本的な接客・接遇を再度徹底する。
 実施主体は和歌山県タクシー協会や和歌山県、和歌山運輸支局、和歌山県個人タクシー協同組合、JR西日本和歌山支社でつくる「和歌山おもてなしタクシー連絡協議会」。おもてなしタクシーの運行開始は4月を予定している。