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ダイハツが部品調達を改革 新規提案を広く募り部品コスト30% (2/2)
 箕浦社長は「エコカーやエコ家電が販売好調で景気の持ち直し感があるが、非常に限定的で、家電では川上は原材料費値上げ、川下は販売価格下落で内容の悪化を招き、雇用や新型インフルエンザで不透明感も強い。車は補助金の恩恵が多いハイブリッドカーが大きく伸ばし、低燃費、低価格志向を決定づけた。軽自動車の最大の魅力であり、当社もキーワードとして進めている低燃費、低価格ではあるが、想定以上のスピードで進んでいる。『軽の価値を創造する』を皆さんと共に実現するため、素早く柔軟な体制へ改革する重大な決意として
(1)グルーバルにあらゆるサプライヤーから『軽自動車に特化した』情報を発掘し採用を促進することで更なるオープン&フェアな調達活動を徹底する
(2)信頼のある調達を目指し従来以上に皆様と協力してお互いが成長する
(3)ものづくりと価値の分かる調達分野を強化して仕入れ先の声を聞きお守をしっかりして社内各部門をリードしていく‐ことに執念を持って徹底的にやっていく」と強調した。

 仕入れは現在約1兆2千500億円でうち部材費は約6400億円を占め、内製は九州工場でコストダウンに成功し他工場に広めているが、比重の大きい購入コストの見直しが残っているという。グローバルでも低燃費、低価格が進み、軽自動車の需要が高まっている好機と見ており、インドなどからの低価格車攻勢に負けないコストで「20011年日本ナンバーワンになる」と宣言した。

 記者から海外調達への移行に質問が集中したのに対し広報部は「他社の海外調達と混同されると、当社の方針と違う」と釘が刺され、箕浦社長も「国内メーカーが頑張って海外より上回り、やっぱり日本のモノづくりは世界一だとなれば本望だ」と。

 お詫びと訂正 金額の単位が間違っておりましたので訂正致しました。